つらい気持ちを認めることも大切
看護師は忙しく、責任の重い仕事です。そのため、心身が疲弊するのは仕方ありません。大切なのは、つらい気持ちを認めることです。
看護師は無理しがち
看護師は責任感が強い人が多く、それゆえ心のアラートを出すのが苦手な傾向にあるようです。「他者に迷惑をかけたくない」「心配させたくない」といった思いが強く、真面目で、周囲からの評価が気になるため、「もっと頑張らなくてはいけない」と思い込んでしまいます。また、「この人は仕事ができない」と思われることを嫌うため、自分自身に「大丈夫」と繰り返し唱えて、問題を1人で抱え込んでしまう傾向にあるようです。精神的に本当に強くて何とかなる人もいるでしょう。しかし、そういった人は稀です。ほとんどの人が、精神的に追い込まれれば何らかの不調に陥ります。責任感が強い人ほど、自分を追い込み過ぎないようにしなければなりません。
「大丈夫」が口癖の人は注意
無理をしている自覚があっても、ついつい「大丈夫」と口にしてしまう人は仕事の効率を下げている可能性があります。周囲に「大丈夫」といっているうちに業務量がパンクしてしまい、優先して取り組むべき業務が分からなくなり、結果的に失敗します。最も避けたかった結果に自ら進むことにならないようにしてください。失敗して、「なぜ自分はこんなこともできないのだろう」と落ち込む場面もあるでしょう。先輩からの𠮟責に対して落ち込むこともあるかもしれません。確かに、「大丈夫」という言葉には自分を安心させる効果があります。しかし、それを過信し過ぎてはいけません。安易に「大丈夫」という言葉を使うのではなく、一度冷静になって本当に問題がないかを考えてください。
自分の気持ちを素直に認めてあげる
仕事がつらくて悩んでいるなら、その気持ちを素直に認めてあげましょう。つらいと感じている自分のことを受け止め、労わることが大切です。何に対してつらいと感じるかは人それぞれです。同じ状況であっても、心身に受けるダメージの重さは人によって異なります。つらい状況が続くと、自分を守るために徐々に感覚が麻痺していきます。そのうち「つらいと感じないから大丈夫」と勘違いしてしまい、ふとしたきっかけに爆発し、うつ状態などに陥ります。そのような事態にならないためにも、つらい気持ちは素直に認めてください。これは、責任感が強い看護師にすれば最初は苦痛に感じるかもしれません。しかし、自分の置かれている状況を認めることでつらい気持ちが楽になることもありますし、最悪の状況に陥る前に踏みとどまれます。